ムリな食事制限は逆効果?リバウンドせずにダイエットに成功するポイント
健康的な体になるために運動の他に始める人が多いのが食事制限を含む食習慣の見直しです。しかし、程度を超えた食事制限をしてしまったためにダイエットではなく、怪我や病気の原因になってしまうこともあります。今回は落とし穴になってしまいがちな間違った食事制限とそうならないようにする方法を紹介します。
間違った食事制限ダイエットの例
今回は手軽にできるけど、やり続けてしまうと良くない間違った食事制限の代表的なものを紹介します。大きな変化は出るものの体に悪いものなので、注意するようにしてください。
■1日に食べる食事の量を空腹まで減らす・抜く
手っ取り早く体重を減らす方法でやってしまいがちなのが、食事をシンプルに極端に減らす抜くダイエットです。この場合は、食事を食べないため、体の脂肪や糖分を燃焼させる必要があるため、みるみる体重は減っていきます。しかし、人間の体の維持に必要なエネルギーやビタミン、ミネラルが不足するため大変危険なダイエットです。
■特定のものしか食べないダイエット
体重を落とすために優れている食材がありますが、これしか食べないダイエットにとても危険です。なぜなら、人間の体は様々な栄養素があって体を支えています。そして、栄養素は常に摂取して不足分を補う必要があるためです。特定の食材のみを食べている場合は、特定の栄養素しか摂ることができず栄養不足に欠乏症が出る危険があります。
■炭水化物ダイエット
炭水化物ダイエットは、摂りすぎている人が気をつけて減らすことで、体内の糖質が脂質に成る量を減らし、体内の脂肪がより多く燃え結果体重減少するダイエットです。しかし、炭水化物をまるまる抜いてしまう、ご飯や小麦の主食抜きは三食、肉類や魚、サラダや野菜、スムージーやサプリで済ましてしまうダイエットです。
間違ったダイエット方法は、身体に悪影響を与える
間違ったダイエット方法は人間の身体に大きな悪影響を与えてしまいます。本来、筋肉を増やし基礎代謝をあげるために行っていることがかえって体を痛めつけていることになってしまうのです。先程、紹介したダイエットは一体何が悪いのか、共通の悪いポイントをズバリ解説します。
■運動やトレーニングがしっかりできない
先程紹介した3つのダイエットは、基本糖質を避けることで体重を減らす事をメインにしています。人間にとって糖質は非常に重要な栄養素で太る原因になるものではありません。炭水化物を含む糖質は、筋肉を動かす、脳を働かせるために必要な栄養素です。筋肉を最初に動かす際には、体内にある糖分が燃焼し、その燃焼によるエネルギーでアミノ酸や脂質が燃焼されていきます。つまり、糖分がなければ、ダイエットに必要な筋肉をしっかり動かすことができません。
■脳や体の体内時計が狂う
人間の脳の機能には糖分の他、多くの栄養分が多角的にあって初めて働きます。糖分が減少することで、人間の脳の働きで決断力に関わる前頭連合野の働きが鈍り、うつやイライラといった症状が発生するようになるのです。また、人間の食事には体内時計を正常化にする働きがあります。十分な食事を規則正しく人間が摂ることで体内時計をリセットしあらゆる機能を制御していますが、この機能が狂ってしまいます。そのため、日常でも起きるべき時間に起きられない、月経不順や不眠症の原因になります。
■太りやすい体質へ変化してしまう
十分な食事を摂取できないと最初の頃は体重が落ちていきますが、しばらくすると体重の減少が鈍くなります。これは、人間の体内が飢餓状態になったと勘違いし、少ない栄養分を体内に取り込む事をメインにしてしまい、少ないエネルギーで体を維持しようする働きが優位に働いてしまいます。このように体質が変化してしまうと、少ない食事でも太ってしまう原因になります。
■栄養不足による欠乏症の原因になる
人間の体に必要な栄養素を摂ることができずに、栄養素の欠乏症による体の変調の原因になります。亜鉛不足による味覚障害、アルミニウム不足による偏頭痛が特に有名です。加えて、食物繊維不足による便秘や下痢、ビタミンC不足による肌荒れや風邪がひきやすくなるといった症状が出やすくなります。
正しい食事制限ダイエットをするポイント
正しい食事制限を行うためには、人間が一日に摂取すべき栄養素はしっかり摂るものの、糖質や脂質、タンパク質の割合をしっかり把握することが大切です。太りやすい食事には、ビタミンやミネラルが少なく、糖質や脂質が過剰に多い傾向があります。
PFCバランスはこうした糖質、脂質、タンパク質の割合がどれくらい食事に占めているかを考えて、摂りすぎず偏りすぎていないかを考える目安になります。また、間食等の回数や量、食べている時間を見直すことも大切です。
ダイエットをするには運動を見直すだけではなく、食べている食事の栄養分に偏りがあることが多いのが現状です。ですが、簡単に結果を出したいと極端な食事制限をしてしまうケースがおおくあります。その結果、脳や内臓の機能、日常生活の体の動きにも大きな影響を及ぼしてしまいます。正しい食事制限は一日に摂取すべき栄養素を摂る事を意識し、摂りすぎている要因の量を調整することを忘れないようにしましょう。